この前放送された探偵ナイトスクープでとても感銘を受けた依頼がありました。
依頼の内容は”教育テレビのピタゴラスイッチに影響されて小さい頃から自分でピタゴラスイッチのような装置を作ってきたが、今度、家を離れて高等専門学校に通うので今までの集大成の装置を作っているとのこと、ところがどうしても上手く行かない部分があるので探偵に手伝って欲しいということでした。
最初、聞いた時はなんてことのない、どちらかと言えば残念な装置を想像していました。
よくテレビで取り上げられる”なにわのエジソン”の作品のようなテレビ受けはするけど、完成度の低いものだろうと思っていたのです。
ところが番組が進み、実際に依頼者の家へ行き、部屋に作ったままにしてある装置の全貌が映ると予想外に大掛かりな装置に驚きました。
クローゼットの中をまるまる占領して前半部分を作り、紐を渡して反対側の勉強机に設置した後半部分へとつながる巨大なものでした。
据え置きなので部屋の半分は装置のために使えない状態。
これまでの作品は動画にしてyoutubeに上げているそうで、その気合の入り方にも納得です。その名も「ぴったしごらスイッチ」として公開しています。
依頼者は小豆島在住で高校へ行くために島をでなければなりません。
この装置を最後に家を後にするので何とか成功させたいということでした。
それで探偵の銀シャリ橋本がアイデアを出して、いくつかのポイントをクリアできるようになりました。
それでも微妙なバランスで仕上げられた装置なのであちこちで不具合が出ます。
少しづつ完成度を上げていきますが、探偵の橋本が時間切れで帰ります。
その後テレビの撮影だけ続行して、装置の完成を目指します。
もう島を船で出なければならない日になっても完成しません。
何とか前半部分のクリアに成功しましたが、後半の入りでストップ。
もう、船の時間まで1時間を切ったところで、母親のアドバイスでトータルの完成を諦めて後半部分だけの完成を目指すことに。
ギリギリ後半部分のクリアに成功しました。
前半と後半をつなげて本当の完成ですが、それはまた夏休みに家に帰ってきてからチャレンジして成功したらyoutubeに上げるそうです。
このストーリーはそれほど感動するようなことではないのですが、僕が感銘を受けたのはその装置のアイデアと緻密な計算による実践です。
まだ完成はしていませんが、そのクオリティーは本家のピタゴラスイッチを遥かに上回っています。家族と一緒に観ながら「すげえ、すげえ」と声を上げていました。
依頼者のこの創造性はこれからも色々と花咲くだろうと思わせてくれました。
ほんとに好きこそものの上手なれです。
すぐに削除されるかもしれませんので、本人のyoutubeから別撮りの動画も以下に貼っておきます。
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