暗闇が怖くなくなった

半径3メートルのこと

子供の頃は夜が怖かった。

当然、一人でトイレにいくのも怖かったし、街灯のある夜道を歩くのすら怖かった。

幽霊は見たことないけれど、心霊特集なんかをテレビで見た時には、家族と一緒にいても今にもテレビから幽霊が襲ってきそうで恐ろしかったし、その夜は寝付くまで布団の中で震えていたもんです。

大人になっても闇に対する恐怖というのはずっと残っていて、見た目平気そうなふりをしていても、闇になにか得体のしれないものが潜んでいそうで内心怖かった。

そんな感覚は子どもができてからも残っていたはずなんだけど、もうこの十年くらいはなんにも怖さを感じなくなった。

ホラー映画で急に出てくる系の映像だと、一瞬びっくりするけれどそれっきりだ。

幽霊を信じなくなったのかといえば、逆にそういうのは普通に今でもこの文章を打っている回りにいるのは確信していて、居て当たり前だと思っている。体にだって付いている。

だけど自分に見えないのはわかっているし、たとえ見えたとしても「ああ、見える」ぐらいの感想だろう。

たぶん世間一般に言う幽霊と、僕が思っているそういう存在は概念がまったく違う。

そんなこともあって、今は闇も幽霊も怖くなくなった。

だって「自分」と思っているものと大差がないから。

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