普段、海外ドラマ好きを宣言していますが、実はアニメも大好きで、ストーリー性のあるものが大好きです。
その中でも「精霊の守り人」のアニメは素晴らしく、予算の潤沢なNHKならではの質の高い出来上がりで、最後までそのクオリティを保ったまま完結した。
今まで見たアニメの中でもトップを争うほどに傑作で、上橋菜穂子の世界観を見事に再現したNHKの制作陣があっぱれな作品だったんだ。(僕は原作は読んでないけど、奥さんや子どもたちは全巻制覇していて絶賛していた。)
今日、待ちに待った「精霊の守り人」のドラマ版が放映された。
オープニングはまだそれなりに良かった。アニメ版よりかなり険しいい山道でチャグムが川に落ちるまでは…
綾瀬はるかのバルサも、まあがんばっていた。(捕まったときのヤサグレ感はひどかったけど)
あのチャグムを助ける時の川の中のチープな映像。
あれは十年以上前の予算の少ない民放がやっていたレベルの特撮だ。
そこでまずがっかりしたが王宮の中はもっとひどかった。
狭い荘厳さのない帝の部屋。
今時、そこらのセレブのほうがもうちょと広い部屋に住んでるよ。
スケールがちっちゃすぎる。
帝の衣装はマツコのドレスのような柄だし。
チャグム役の子役の子は王室生まれの品の良さがなく、根っからの庶民感を発してる。
あと帝が鳴らしていたあのガラス球はなんだ。ギャクとしか思えない。
街のシーンやバルサの戦闘シーンがまだがんばっていただけに、王宮内の描写がひどすぎて原作のあの独特の世界観が台無しだ。
トロガイの高島礼子は汚くてひどい。よくあの役を受けたなぁ。
ジグロの吉川晃司は良かった。
トーヤとサヤも良かった。
壮大なスケールの物語がとってもこじんまりした物語の初回だった。
これからどんどん出てくる上橋菜穂子ワールドの雰囲気をどう表現するつもりだろう。
サグとナユグの重なりあう世界の感じやラルンガをどう描くか、想像しただけで残念な予想しかできない。
高い受信料払っているんだから、もうちょっと頑張って欲しい。NHKさんよろしくお願いします。
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