5月5日にアメリカであるシリアルキラーに判決が下りました。
全米を震撼させたシリアルキラーのニックネームは”Grim Sleeper”(グリム・スリーパー)。
この犯人、通り名がついているくらいですから相当です。
現在63歳のこの男、元清掃作業員のロニー・ディビッド・フランクリン・Jr。
少なくとも10人の女性の殺害と1人の女性に対する殺人未遂の罪に問われています。
被害者のほとんどが売春を生業とする女性で、1人が15歳の少女だったそうです。
事件現場はロサンゼルスで、遺体は薬物汚染や犯罪が多発する地域の路地やゴミ箱に捨てられていたとか。
判決は当然、有罪で、量刑も死刑になるでしょう。
この一連の犯罪の特徴が1985年から1988年の3年間に7人の女性を殺害した後、次に犯行を起こしたのが2002年から2007年の間に少女を含む3人の女性を殺害と2つの期間に起こっていることです。
この13年以上も間が空いたことで”Grim Sleeper”というニックネームがついたそうです。
なぜ期間が空いたからグリム・スリーパーと呼ばれるのかよくわかりませんが、グリム童話は第2版が出たものの評判が悪く、18年経って第3版が出てから世に広まったことにちなんでいるんでしょうか。それともgrimというのが残酷なという意味があるので、”残酷な眠れる人”という意味でしょうか。
シリアルキラー、被害者が売春を生業とする女性、通り名がついている、潜伏期間があった、という要素から真っ先に思い出したのがアメリカのドラマのクリミナル・マインドです。
ドラマの中に出てくる典型的なシリアルキラーの特徴が揃っているんですよ。
クリミナル・マインドは非常に面白くてずっと観ていたんですが、楽しみながらもこんな犯人そういるもんじゃないよな、と思っていました。いたとしても犯罪史に残るような昔のシリアルキラーをモデルにしているくらいに思っていました。
ところが今でも、こんな怪物がリアルでいるんですね。
最近は、銃の乱射による大量殺人ばかりがニュースになっていますが、日本にニュースが流れないだけで結構こんな怪物はいるのかもしれません。
クリミナル・マインドに出てくるようなシリアルキラーは日本ではまずありえないです。
それは治安の問題や銃社会ではないこともあるでしょうが、まだまだ地域社会が自治会や子供会など狭い範囲で機能していることや人口密度的にひと目につくことなども関係するのでしょう。
ひと頃に比べれば治安は悪くなったとはいえ、まだまだ日本は住環境としては住みやすいですね。
シリアルキラーなんてドラマの中だけにしておいて欲しいです。
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