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「オザークへようこそ」犯罪組織とFBIの狭間でギリギリの生存戦略が面白い!

オザークへようこそ 海外ドラマ

犯罪ものは海外ドラマの主流で、これまで多くの名作・佳作が生まれてきました。

その内容はマフィア・ギャングものや刑事もの、FBIなどの定番から、詐欺や超法規組織、テロの話までバラエティに富んでいます。

「オザークへようこそ」はマネー・ローンダリングを扱った異色のドラマ。

これまでマネー・ローンダリングを取り上げたドラマというのはちょっと記憶にありません。

派手さはありませんが、設定が面白く目まぐるしいストーリー展開で視聴者を飽きさせないなかなかの佳作です。

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あらすじ

マーティ・バードはコンサルティング会社を友人ブルースと共同経営しているがそれは表の顔。

裏ではメキシコの麻薬カルテルの資金洗浄を会社ぐるみで請け負っていた。

ある日、ブルースらと共にカルテルの幹部に呼び出される。

ブルースの裏切りに巻き込まれたマーティは危うく殺されそうになったが、即興で資金洗浄の計画をでっちあげ難を逃れる。

でまかせの計画どおり動かなければいけなくなったマーティはお金をかき集めミズーリ州の観光地オザーク湖へと移住する。

お金に目がくらんで犯罪に手を染めてしまう動機には共感する人は多いのかも

会社を経営し2人の子宝にも恵まれたマーティの一家は誰から見ても裕福で幸せそうな家族。

それが麻薬カルテルの犯罪に加担しているなんてちょっと設定に無理があるんじゃないかと思わせます。

リアリティに欠けるように感じるかもしれませんが、ドラマを観ていくうちになんとなくその心情が透けて見えてきます。

カルテルの仕事と言っても、純粋にお金を動かすだけ。

顧客の脱税の手助けをしているくらいの罪悪感なのかもしれません。

顧客は超が付くほどの悪党ですけども。

もし、これが直接麻薬に関わるような仕事ならマーティたちはカルテルに関わることはしなかったでしょう。

ついこの前ニュースで、夫婦とその子ども(成人女性)が一家で振り込め詐欺に関わっていたとして逮捕されていた事件がありました。

家族で同じ犯罪に手を染めるというショッキングな事件でしたが、振り込め詐欺と言っても実際にやったのはお金の受け渡しや分配の役目。

お金につられてやってしまったようで、彼らの場合も詐欺部分に直接関わっていないことで罪悪感が薄かったのが、加担してしまった大きな要因だったのでしょう。

このニュースを聞いて「オザークへようこそ」とよく似たものを感じました。

人間ってずるいですから、見えない部分で悪いことが行われていても無関係と思え、見える部分だけで自分の利害を考えて行動してしまう動物なのだと思います。

なので本作はリアリティに欠けているというより、むしろよりリアルに人間の心理を描いているといえます。

家族が生き延びるための生存戦略がいつの間にかとんでもない立ち位置に

家族の命を守るためにアドリブで作り上げた計画は、常に死と隣り合わせ。

計画の矛盾が出ないように必死に事を進めていきますが、すべてがうまくいくはずもありません。

することすべて生存戦略ですから、無理筋の話も機転を効かせてどんどん進めていきます。

その結果、オザークの地でさまざまなトラブルを起こすことに。

ただでさえカルテルに追い込まれているのに情勢は悪化するばかりで、ますます窮地に陥っていきます。

この窮地から逃げ延びることができるのか?のハラハラドキドキが面白い

本作の醍醐味は、にっちもさっちもいかない窮地からマーティ一家がどう生き延びていくのかのサバイバルゲームにあります。

最初は悲観的で逃げることを考えていた妻が頼もしい相棒となり、文句ばかりだった子どもたちも強く成長し親を助けるようになっていくその過程が面白い。

ネットではブレイキング・バッドとの対比をよくされていますが、全く似ても似つかないです。

共通するのは一見善良な市民が犯罪に手を染めているということだけ。

ブレイキング・バッドのホワイトは孤高に麻薬王として駆け上っていくのに対し、マーティはあくまでも家族の生存戦略のための行動。

羊の皮を被ったオオカミと追い詰められたネズミほどの差があります。

本作は展開が早く、ふりかかってくるさまざまな困難に対処していく、そのテンポの良さは観てるものを飽きさせません。

派手さはないですが、一度観だすと次が気になる非常に面白い作品です。

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