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【FREEZE】Amazon Prime Videoでの松本人志の新作は”いじめの笑い”

FREEZE テレビ

松ちゃんがPrime Videoで作った「ドキュメンタル」は観ましたか?

バラエティの中でもかなり面白い番組で、涙を流すほどに笑わせてもらいました。

そしてAmazonでの松ちゃんの新作ということでかなり期待していた「FREEZE」。

地上波でバンバンCMを流していたのでその存在を知っている人も多いんじゃないですか。

一見、「ドキュメンタル」を派生させた内容の「FREEZE」でしたが、笑いは全く異質のものでした。

人によって感じ方は差があると思いますが、僕は素直に笑って楽しめる内容ではなかったです。

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ルールは単純に動いてはいけない

簡単に「FREEZE」のルールを説明すると、氷の塔という設定の円形のステージに参加者が閉じ込められて座らされます。

そして”フリーズ!”の声がかかったら腕を組んで微動だにしてはいけないということだけ。

体を動かしてはいけないだけでなく、声も出してはいけないし表情も変えてはいけない。

この部分が「ドキュメンタル」の”笑ってはいけない”に似たものを感じます。

”フリーズ!”の声がかかった後はいろんな仕掛けで参加者を驚かせたりしますが、それに耐えて動かなかった人が勝ちと言うわけです。

ステージ終了後に、参加者の中から動いてしまったと判断された人が脱落者となり抜けていきます。

そうして最後まで生き残った人が勝者となり賞金百万円をゲットできます。

参加者は芸人以外も含みバラエティに富んでいるが無難な印象

「ドキュメンタル」と違い、芸人以外からも選抜された参加者は以下の通り。

  • 岩尾望(フットボールアワー)
  • クロちゃん(安田大サーカス)
  • しずちゃん(南海キャンディーズ)
  • 鈴木奈々
  • ダイアモンド✡ユカイ
  • 藤本敏史(FUJIWARA)
  • ボビー・オロゴン
  • 諸星和己

タイプの違う個性的な面々ですが、サプライズに乏しい印象。

「ドキュメンタル」では”この芸人が参加したか!”という驚きの人選が何人かありました。

参加者には失礼ですが本作では小粒に無難に揃えたように感じてしまいました。

設定は「ドキュメンタル」に近いものを感じたが笑いは別物

観はじめた頃は参加者はただ驚かされるだけで、それに耐えて動かないさまや他の参加者の様子を見て笑わないように堪えているさまが単純に面白いと思いました。

最初の方は笑いの質も「ドキュメンタル」に近いものがあったと思います。

しかし、仕掛けはだんだんエスカレートしていき笑いの質が違っていきました。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、仕掛けの目的が”驚かせる”から”怖がらせる””痛がらせる”のように苦痛を伴うものへと変わっていったのです。

僕はあまり笑う気にはなれませんでした。

それでも別室で見ている松ちゃんは非常に楽しそうで腹を抱えて笑っています。

参加者が”してはいけないこと”をしないように耐えている姿を別室の松ちゃんや視聴者が笑うという構図は「ドキュメンタル」と同じ。

でも、何か違和感があって素直に笑えないのです。

よくよく考えてみて納得したのは、「FREEZE」には「ドキュメンタル」にはないヒエラルキーがあったからです。

「FREEZE」の笑いはいじめっ子の笑い

「ドキュメンタル」は10人の芸人たちが1人100万円を納めてその全額を総取りするために必死に戦います。

お金と芸人のプライドをかけて、それぞれが対等の立場で笑わせ合い、その真剣さが化学反応を起こしてとんでもない笑いを生み出していました。

それが「FREEZE」ではあくまでも仕掛けるのは番組側。

参加者はあくまでも受け身で対等な立場ではありません。

それも笑わす・驚かすからエスカレートした痛みや恐怖を与えるというものですから、そこには上下関係のヒエラルキーがありました。

参加者がひどい仕打ちを受けているのを見て笑う松ちゃんは番組側、それを含めてみている視聴者も番組側でしょう。

ですからそこに生まれる笑いには、いじめっ子が水をかけたり階段から突き落としたりして、いじめられっ子が困惑したり泣いているのを見てケタケタ笑っている構図と同じように感じたのです。

だから素直に面白いと思えなかったのだと合点がいきました。

これまでのバラエティでも同じようないじめの構図はありましたが、そこには予定調和が見え隠れして、いじめられる側にもその状況をおいしいと思えるゆるさがどこかにありました。

それが本作にはなく、度を越しているように感じます。

脱落者のジャッジも恣意的で水をさす

「ドキュメンタル」では、笑ったかどうかの松ちゃんのジャッジはある程度の片寄りはありましたが、同じ映像を見ている視聴者も納得のできるレベルだったと思います。

その証拠というのもなんですが、相手をほとんど笑わさなかったのに、ただ笑わなかったというだけでジャンポケ斎藤が最後の2人まで残ったり(優勝はバイキング小峠)、極楽の山本が優勝しています。

でも視聴者は彼らの勝ち残りに不満はあってもルールなので納得はしていたのです。

(だから本当に面白い奴が勝ち残るように、回を追う毎にシステムを改善して、最近の回はさらに面白くなってきています。)

それに対して「FREEZE」では、動いたかどうかはその場ではジャッジされず、ステージ終了後に脱落者が発表されるというシステム。

その結果勝ち残ったのは視聴者の多くが納得出来ないものでした。

”動かない”という単純なルールのはずが、明らかに動かなかった参加者が落とされたのです。

参加者の心拍数を測ってモニターをするということをゲームの最初に紹介していましたが、途中、「あの時、心拍数が上がっていたな」と軽く話題にするだけで、誰が仕掛けの時どれだけ心拍数が上がっていたとか、ジャッジにどれだけ影響したのかは全く触れられませんでした。

そもそも心拍数が判定材料に使われたのかも不明です。

判定が完全にブラックボックスで出されたジャッジが納得のいくものではなかったので、番組の盛り上がりに水を差すかっこうになっていました。

正当に判断すれば脱落だろうという参加者が残されていて、その人が明らかにテレビ的に面白い人だったので、そこには恣意的な判断があったと感じずにはいられません。

ヤラセとまでは言えないかもしれませんが、真剣勝負の面白さを台無しにしてしまったと思います。

「FREEZE」を観て同じように思った人は多いようで、レビューは大荒れの低評価となっています。

このままでは2期は難しそうです。

もし作るのならゲームシステムとジャッジの大幅な改善が必要だと感じました。

「FREEZE」は残念な感じですが、「ドキュメンタル」は間違いなく面白いです。

地上波では絶対に観られない笑い。

次の新作では友近、ゆりあんレトリィバァ、黒沢かずこ、近藤春菜と4人の女芸人が参戦するので、どんな笑いが待ち受けているのか期待度大です。

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