今回ご紹介する「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」は完全なホラー作品。
それも幽霊が出てくる定番ホラーです。
海外ドラマでホラー作品というと、バンパイアやゾンビ、悪魔などが登場するものが圧倒的に多く幽霊は出ていても脇役の場合が多いのですが、本作は幽霊だけが出てくる”純幽霊もの”という珍しい作品です。
あらすじ
ホラー小説家のスティーブンは5人兄弟の長男。
出世作は5人が両親とともに子供時代に過ごしていたヒルハウスという古い屋敷がモデル。
ヒルハウスで末の双子のネルとルークが体験したという話をモチーフに書いた小説だったが、スティーブンは幽霊の存在を信じておらず、妹と弟が見たのは幻想だと決めつけていた。
新作のための取材中に妹から電話がかかってくるが出ることができなかった。
その時を境に彼ら兄弟に不思議な現象が起こり始める。
これまでのホラーとはちょっと異なる骨太ストーリー
普段、ホラーは観ることには観るんですが、いつもはネタ的に観ていますね。
観ていてもあまり怖いと感じないんです。
急に画面に恐ろしい幽霊やモンスターが出てきた時はびっくりはしますけど、たいていそうやって驚かすだけの作品ですから、
「ここで来るぞ」
「してやられた、びっくりした」
なんて感じで楽しんでいます。
ストーリーがそれなりに凝っているものもあるんですが、幽霊やモンスターとうまく融合していない感じがして違和感を感じてしまう。
端的に言えば、リアリティに欠けるんです。
あるいは幽霊やモンスターで驚かすための取って付けたようなストーリーのものも多く、ストーリーにのめり込めないんですよね。
その点、この作品はストーリーがすごくしっかりしていてリアリティも十分感じられます。
現在、親兄弟それぞれの道を歩んでいて、成功している者、幸せな者、人生につまづいている者、不幸に見舞われた者がいて、現状そうなっていることがすべて子供時代に過ごしたヒルハウスにつながっているのです。
ヒルハウスに住んでいた時にどのような経験をしてどのように感じ、今の生活にどのように影を落としているかがそれぞれに違います。
いったいヒルハウスで何が起こったのか?
ストーリーが進むうち、ジグゾーパズルのピースを埋めるように謎が少しづつ明らかになっていきます。
ネルにこれまで起きてきた怪現象の謎がわかったときには鳥肌が立ちました。
これまでのホラーにはない新感覚の怖さ。
タワーオブテラーを思い出したのは僕だけでしょうか?(内容ではなく映像効果)
まだ途中までしか観ていないのですが、次が気になってしょうがない。
ストーリーがほんとに面白くて、どんどん観てしまいますよ。
もうすぐエンディングなんですが、観終わってしまうのが惜しい気にすらなります。
急にびっくりさせる展開もちょこちょこありますので、ホラーが苦手な人にはおすすめできません。
はっきりいってかなり怖いです。
びっくりさせる系の怖さと日本のホラー映画のような心理的な怖さを兼ね備えています。
でも、ドラマ性の高い作品が好きな方ならきっと引き込まれると思います。
ホラーだからと避けるのはもったいないですよ。
「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」はNetflixオリジナル作品です。
コメント