記事一覧に表示されているここを見ている人、自分の意志でクリックしようと意識してからクリックしてね。
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はい、クリックしたからこの一文を読んでるね。
今、本当に自分でそうしようと思ってクリックした? 言っている意味分かる?
では、頭の中で考えて実際にそれが行われるまでの過程を分解して考えてみよう。
頭の中で起こることは”クリックしようと意図する”ことと”あっ、クリックした”という認識の二つがあるよね。
その時、脳での働きは”クリックするよう準備をする脳活動”と”実際にクリックするように出す指令の脳活動”の二つがある。
ではこれらの要素の時間的な関係を並べてみてくれる? たぶん次のようになったんじゃないかな?
クリックしようと意図する→準備をする脳活動→指令の脳活動→クリックした
どうだろう? 普通に考えればこうなると思う。
ところが実際は違うんだ。
これは30年くらい前の有名な脳の実験なんだ。(その実験では単純にテーブルの上の手を好きな時に動かす際の脳の活動を測った)
実験結果から実際の順序は次のようになるんだ
準備をする脳活動→クリックしようと意図する→クリックした→指令の脳活動
この奇妙な結果、わかります? おかしいでしょ。
クリックしようと意図する前に脳はすでにクリックをする準備を始めているんだ。つまり指を動かす予備段階に入った後に、指を動かそうと思っているんだ。
この準備は意図する0.5秒~1秒も前に起こっている。最近の研究では7秒も前に起こっている場合もあるらしい。
自由意志の土台が揺らぐね。自分て何だろうって思わない?
あなたがクリックを意図したというより、起こっていることに乗っかって自分でしてる気になってるみたいだ。
まるでディズニーランドにあるグランドサーキット・レースウェイ(知ってる?)みたいだ。レールの上を走ってるのにハンドルを動かして運転してる気分を味わっている。
おまけにこの実験の不思議なのは、指が動くより先にクリックしたと感じて、後から指を動かす指令が出ている。
まだ動いていないのにもう動いていると思っているんだ。
時間の土台も揺らいじゃうね。
昨日書いた本当の自分てなんだろうていう疑問が、科学的な側面からも突きつけられている。
もっと自分の存在をグラグラしたければ、瞑想するといいですよ。
そういう怪しいのはしたくない、あるいは面倒くさいという方は、科学の面からあなたの存在を揺さぶる池谷裕二さんの本はどうですか。上の実験も載っていて、池谷さんなりの解釈もされていますが、それでも脳の不思議さは拭えないです。
あなたもこちら側に来ませんか?^^
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